栄口 ラウラさん(国際公共政策学位プログラム(博士前期課程)2年次)
アルゼンチンと日本の悬け桥になる

栄口 ラウラさん

人文社会ビジネス科学学术院
人文社会科学研究群(博士前期课程)
国际公共政策学位プログラム2年
栄口さんは、父方、母方の祖父母とも冲縄出身の日系アルゼンチン人3世だ。「母国と日本との悬け桥となる」ことを目指し、本学の大学院で学び始めて丸1年となる。
「ブラジルやペルーからの留学生も多く、南米のことを普通に话せる。コロナ祸で授业がオンライン化されたが、今は対面授业が増え、落ち着いて勉强できる」と振り返る。
高校まで首都ブエノスアイレスで育った。家族间の会话はスペイン语だったが、週に1回、日本语学校に通っていた。学校では冲縄がルーツの日系人が多く、伝统芸能のエイサーや叁线も一绪に习ったという。今も、オンライン会议システムを使い、ブエノスアイレスの友人たちと一绪になってエイサーを练习することがあるほどだ。
留学のきっかけとなったのは、中学3年生の时に参加した国际协力机构(闯滨颁础)の研修プログラムだ。约1カ月间、横浜市などで日本语研修を受け、「もっと日本语が上手になりたい。日本の移民の歴史もきちんと知りたい」という気持ちが募った。
その梦がかない、2015年に日本政府の国费留学生として来日。大阪大学での语学研修などを経て、金沢大学で国际関係论と日本语教育を4年间学んだ。大学院で本学国际公共政策学位プログラムへの进学を选択したのは、ラテンアメリカに関する国际研究环境が充実していると考えたからだ。
特に兴味があるのは、母国アルゼンチンに対する日本の支援の在り方だ。「日本の国际协力には、相手国の自助努力を促す理念がある。アルゼンチンでも、日本の一村一品运动が绍介され、现地の人たちがアイデアを出し合うプロジェクトがあった。さまざまな日本の支援にその理念はどう生かされているのか、考察を深めたい。自分もいずれは、そのような関係の仕事に就きたい」と语る。
本学で、国际交流や留学生のサポートを担当する「グローバル?コモンズ机构」の非常勤职员としても活跃中だ。スペイン语圏の留学生への情报提供や海外の协定校との连络などにあたっている。「将来に备えた良い経験ができている」と笑颜を见せる。
「日本人はルールを厳守するが、アルゼンチン人はより自由で、アドリブ力が高い。サッカーにもその违いが现れているかも」。日本とアルゼンチンのお国柄をよく知る栄口さん。両国の今后の绊を深める上で、とても心强い存在だと言えるだろう。
后辈にひとこと
筑波大学は留学生がとても多く、さまざまな国の出身者と触れ合うことができます。研究でも、スポーツでも、世界で活跃する人材が豊富で、施设も充実しています。街の人たちも留学生に优しく、とても住みやすい。本当に来てよかったと思っています。

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