社会?文化
英文の読みやすさの指标から読解に要する労力を予测~読解中の视线计测を活用して~

学习者が読む文章の难易度(読みやすさ)をどのように评価するかは、言语教育における重要な课题であり、特に英语で书かれた文章に対してはこれまでにさまざまな评価方法(指标)が提案されています。本研究では、読解中の视线情报をもとに、英语学习者がどの程度文章の読解に労力を割いているかを计测し、それが既存の指标によって予测可能であるかを検証しました。
日本语を母语とする英语学习者およびオランダ语を母语とする英语学习者が英文を読解した际の视线データ(注视时间、视线移动の距离、読み戻り、読み飞ばし)を使用し、复数の読みやすさの指标によってこれらのデータの予测を试みました。ここで、読みやすさの指标には、単语と文の长さに基づく伝统的な指标と、コンピューター技术により多様な言语的特徴を评価する新たな指标の二つのタイプを使用しました。
その結果、既存の読みやすさの指標は、読解中の視線パターン(処理労力)をある程度予測することが分かりました。また、伝統的な指標よりも、コンピューター技術を活用した新たな指標の方が予測に優れるケースが複数確認されました。一方で、これらの指標では、得られた視線データ全てを予測することができない、データに対する予測力が十分ではないなど、読解中の処理労力を観点とした英文の読みやすさの評価には、新たな指標の必要性も指摘されました。 英文読解中の視線パターンに基づく処理労力を正確に予測する方法を明らかにすることで、英語教材の選定や開発、英語学習者の認知メカニズムや読解指導に対する示唆が得られると期待されます。