三橋 浩志さん
2018/05
三橋 浩志(ミツハシ ヒロシ)さん
1984年入学?1988年卒业 第一学群自然学类
1988年入学?1990年修了 大学院修士课程教育研究科
文部科学省 初等中等教育局 教科书调査官(社会科(地理)担当)
① 現在のお仕事を聞かせてください。
2010年4月から,文部科学省で社会科教科书の検定を担当しています。全国の小中高校で利用する社会科教科书の内容等を确认し,误った记述はないか等を调査して「教科用図书検定审议会」に諮る资料を作成しています。主に地理分野と地図帐を担当しています。各分野の第一人者が创意工夫をこらして,热い想いを持って执笔した教科书に対して,教科书検定という「行政処分」でどこまで修正を求めるのか,「教科用図书検定审议会」の委员の先生方とともに议论しながら仕事を进めています。全国の小中高校约3万校で主たる教材として利用される検定教科书の中身を确认して,児童生徒にきちんと届けることが私の现在の仕事です。前职は,文部科学省科学技术学术政策研究所の上席研究官として,地域イノベーションやイノベーション测定に関する政策研究を担当していました。さらに,その前は株式会社日本総合研究所(叁井住友フィナンシャルグループ)で,地域振兴や产业活性化,各种事业戦略等に関するコンサルタントとして15年间务めていました。
② 今改めて,筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。
筑波大学自然学类に入学し,数学,物理,化学,地球科学の専攻希望に関係なく集まったクラスで,微分积分や线形代数,化学実験や物理実験などを全国から集まった仲间と一绪に学んだことで,幅広い友达を得ることができました。また,「计算が解ける」ことを重视する高等学校までの理数教育と违い,数学的な概念を証明したり,仮説をたてて実験を夜遅くまで実施し,その结果を分析?考察したりするなど,学问领域を超えて自然科学全般の基础を学ぶことができたのは,筑波大学自然学类の良さでした。また,自然学类で社会科教员免许を取得したため,他学类の授业を履修し,人文科学や社会科学の専门科目を学んだことで,各学问にはそれぞれ异なる「奥深さ」があることに触れることができました。各専门分野の素晴らしい先生达による専门科目を受讲したことで,「自分が知らない分野でも,きちんと対峙することで,その奥に深い学びがある」ということに気づきました。それは,社会人としての「苦手な分野にも,きちんと挑戦することが大切」という仕事への取组姿势に繋がったと思います。
③ 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。
私の専门领域である地理学?地球科学や教科教育学はもとより,世界の第一线で活跃する先生达が一つのキャンパスに集まっている筑波大学で学べる幸せは,学生时代はあまり実感できませんでした。しかし,社会にでると,「学ぶこと」,「指导していただけること」の有り难さを感じます。素晴らしい先生达や先辈达,同窓生と対话するなかで,多面的で多角的な学びを深めてください。また,社会に出ると,他大学の同窓会と异なり,筑波大学の先生方や同窓生は,「个」を重视した「优しいネットワーク」を大切にしていることの素晴らしさを実感します。筑波大学らしい「个を尊重した绊づくり」を大切にしてください。
PREVIOUS
ACHI(阿知和 真吾)さん