テクノロジー?材料
自然光景の中から物体を见分ける神経机构を解明

私たちは自然の风景に含まれているさまざまな物体を认识する能力を持っています。物体认识の基础は、风景を物体ごとに切り分けること(図地分离)にあります。例えば、森の中の人を认识するには、森の中に、森以外の「何か」があること见つけることが重要な第一歩となります。しかし、その「何か」が人だと分かっていない段阶で、どうやってこれを背景から切り抜くのかは、解明されていませんでした。
本研究では、背景と物体を分离しているのは、大脳皮质にある第4次视覚野(痴4)の细胞集団であること、特に、数十の细胞集団が図地?轮郭?表面の情报を统合して、「何か」の情报を形成していることを见いだしました。さまざまな自然风景の断片を人に见せて、図地判断の难しさを评価し、同时に、同じ画像をサルに见せて痴4の神経反応と比べたところ、人にとって図地判断の难しい画像ほど、神経细胞の反応は时间がかかり、かつ曖昧になることが分かりました。このことは、痴4の神経细胞集団が図地分离の知覚を担っていることを示します。
本研究グループでは、これまでに、その集団に含まれる细胞の数は数十程度であること、一つ一つの细胞は図地と同时に轮郭?表面などを処理していること、また、轮郭や表面は共通の细胞集団によって同时に処理されていることを明らかにしており、今回の成果は、これらの结果に基づいたものです。
曖昧で不十分な情报から正しい认识や判断ができるメカニズムを知ることは、础滨や机械学习による认识や判断の质的向上にも贡献すると期待されます。
笔顿贵资料
プレスリリース研究代表者
筑波大学システム情报系大阪大学大学院生命机能研究科
田村 弘 准教授
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