大象传媒

生物?环境

脳のミクログリアの性质を制御するメカニズムを発见

研究イメージ画像
(Image by ART-ur/Shutterstock)
 マウスを使った実験で、脳の形成时に神経细胞の核から生じた小さな断片(微小核)が细胞外に放出されることを発见しました。また、この微小核を脳细胞の一种であるミクログリアが取り込むことにより、自身の遗伝子発现パターンを変化させ、细胞の性质を変えていることも分かりました。

 ヒトをはじめとした哺乳动物の脳には、神経细胞の他にミクログリアと呼ばれる细胞が存在しています。ミクログリアは中枢神経系における免疫担当细胞として知られていますが、他にも神経発生や神経回路网の构筑、さらには脳血管机能の调节など、多彩な机能を持っています。また近年、出生后のミクログリアは均一な细胞ではなく、脳内の周辺环境に依存して异なる遗伝子発现パターンを示す不均一な细胞集団であることも明らかとなってきました。しかし、ミクログリアがどのようなメカニズムで新しい机能を获得し、性质を変化させていくか、详细なメカニズムは解明されていませんでした。

 本研究では、胎生期のマウスの脳を详细に観察しました。その结果、神経细胞が所定の位置まで移动し、脳を构筑していく过程で「微小核」と呼ばれる小さな核断片が产生され、细胞外に放出されることを発见しました。また、神経细胞の周辺に存在しているミクログリアがその微小核を取り込み、顿狈础ウイルスに感染した际に活性化するシステムを利用して、细胞の形态を変化させることを见いだしました。さらには、微小核の取り込みによってミクログリアの遗伝子発现が変化し、细胞间の隙间を満たす物质(细胞外マトリックス)の产生に関係する遗伝子などの発现が増えることも発见しました。これらの结果は、神経细胞外に放出された微小核が、ミクログリアの性质を変容させる新しいメディエーター(仲介役)として机能することを示しています。

 新生仔期のミクログリアは、成体期に比べて不均一性が特に高く、脳血管や脳を包み込む髄膜の机能制御にも関わると考えられています。本研究成果をさらに検証することで、髄膜や血管など脳の境界领域の构造や机能の理解につながることが期待されます。

笔顿贵资料

プレスリリース

研究代表者

筑波大学生命环境系

掲载论文

【题名】
Propagation of neuronal micronuclei regulates microglial characteristics
(神経细胞の微小核伝播はミクログリア特性を制御する)
【掲载誌】
Nature Neuroscience
【顿翱滨】

関连リンク