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福岡 堅樹さん(TSUKUCOMM Vol.43)

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自分にしかできない両立の道を进む

ラグビー选手
パナソニック ワイルドナイツ
2019年男子15人制ラグビー日本代表
福岡 堅樹さん


プロのスポーツ选手として活跃できるのは、ごくわずかな「选ばれし者」。メジャーな竞技ならなおさらです。一方で、引退后のキャリアも设计しなくてはなりません。在学中からラグビー日本代表选手としてプレーしながらも、医师への梦を諦めず、その両方に全力で向かっています。


-プロのラグビー选手というのは、どんな生活を送っているのでしょうか。

パナソニック ワイルドナイツの他に、サンウルブズという国際リーグ(スーパーラグビー)のチームにも所属しています。ラグビーは冬のスポーツなので、国内では、1~2月にシーズンが終わると、少しオフがあって、春にはまた体力トレーニングをして、というサイクルです。でも、スーパーラグビーは南半球のリーグなので、日本と南半球で半年ずつ、常にプレーしている感じです。代表選手としては、6月と11月に試合があるので、その時期はそちらに集中しています。

それぞれ、メンバーも练习の仕方も违いますし、试合が続くと痛いところなども出てきますから、体のコンディショニングは重要です。膝の手术を受けましたが、幸い、うまく回復しています。

今年は日本でワールドカップが开催されるので、みんなが応援してくれるのがとてもうれしいです。前回のワールドカップで、だいぶ注目されるようにはなりましたが、ラグビーは本当におもしろい竞技なので、もっと多くの人に触れてもらえる机会があるといいですね。

-高校時代からラグビー选手として注目されていましたが、筑波大では体育専門学群ではなく、情報学群に入学しましたね。進学先はどのように選んだのですか。

ラグビーでの进学のオファーもいただいていたのですが、医学部に行くことしか考えていなかったので、国立大学で医学部があってラグビーが强いところということで、迷わず筑波大を选びました。筑波大には高校の先辈もいて、楽しそうな大学だという印象もありました。でも医学部は受験に失败してしまって、すでに一浪していたので、他大学の医学部に行くか、浪人するか、ラグビーを取るか、の选択になった时に、やっぱり筑波大でラグビーをやりたくて、医学部以外で何か将来に活かせることを学ぼうと思いました。今の时代はどの分野でもコンピュータの技术が必要で、この先、医学の道に进んだ时にも、その知识をしっかり学んでおくことが役に立つと思って、情报学群に进学したんです。スポーツでもいろいろな场面で滨罢が使われていますしね。

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-学生时代は、どんなふうに竞技と学业を両立させていたのでしょうか。

部活との両立はそれほど大変でもありませんでしたが、代表选手になってからは、なかなか授业には出られない时期もありました。でも、単位
がしっかり取れるように、试験の时などは友人たちが协力してくれました。苦労しましたけど、卒论もちゃんと仕上げることができました。

つくばは田舎ですが、それも含めて楽しく过ごしました。みんなでボーリングに行ったり、驯染みの定食屋さんなんかも応援してくれたり、游びも含めて良い记忆ばかりです。

ラグビー部は体育会系なのにとても自由で、组织の完成度というよりも、个々の选手の魅力が际立っていて、それが试合にも生かされていたと思います。ラグビーという竞技自体、あまり上下関係のない风土なんですけど、1年の时から试合に出たり、代表选手に选ばれたりしても、みんなずっと変わらない态度で接してくれました。自分はキャプテンというキャラでもないし、纯粋にラグビーを楽しめる场所でした。

-ここまでラグビーを极めた上で、やはり医师を目指すというのは、かなり强い决意ですね。

ラグビーはあと2年でやめようと决めています。年齢的にも、キャリアの切り替えができるギリギリのところですしね。パナソニックに入った时も、最初からその条件でした。でも、终わりを决めているからこそ顽张れるという面もあります。后悔しないように、自分にできることをやり
きりたいと思います。みんなの记忆に残るような选手になれればいいんですけど。

父や祖父など家族に医师がたくさんいたこともあって、自然と子供の顷から医师に憧れていました。医师になるように强制されたことは全くなくて、好きなことをやっていく中で、自分の意思で决めました。いまだにそれ以外に进みたい道は见つかりません。特に、内科医だった祖父の影响が大きく、「能力がある人间は、それを社会のために还元しなくてはならない。お前にはそれができる」と言われたのが强く心に残っています。ラグビーと医师の両方で、そういう生き方ができたら、と思っています。

选手のキャリアパスとしては、コーチや教员になるという选択肢もありますが、そういう指导者的な立场ではなく、医师としてラグビーに関わり続けたいと考えています。选手の気持ちもわかりますし、トップレベルで竞技をした経験のある人が持つ説得力というのもあると思います。自分にしかできないことをやりたいんです。

-筑波大の后辈たちに向けて、是非メッセージを。

筑波大学には、自立できるかどうかが、自分自身の成长に大きくつながっていく环境があります。だから、何かしらやりたいことを见つけて、それに向かって一生悬命になることができれば、确実に成长できます。なかなか简単なことではないかもしれませんが、自分はこれを顽张ろう、ということを一つでも决めて、大学生活を过ごして欲しいと思います。

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PROFILE

1992年 福岡県生まれ
2016年 筑波大学情報学群卒業
第49回(2014年)、第50回(2015年)の全国大学選手権で筑波大学ラグビー部準優勝に貢献。情報学群4年次在学中に、ラグビーワールドカップ2015の日本代表に選出。2016年、パナソニック ワイルドナイツ加入。同年7月、リオデジャネイロオリンピック7人制ラグビー日本代表選出。さらに同年11月にはスーパーラグビー サンウルブズに加入。パナソニック ワイルドナイツでのポジションは、ウイング(WTB)。2019年ラグビーワールドカップ日本代表候補。



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